黄金比により設計した葡萄畑。
シクロヴィンヤードは長野県東御市を南北に2分し東西に流れる千曲川左岸(南岸、旧北御牧村)に位置する標高660m(スカイツリーより少し高い)ほどにあるテーブル状の八重原台地の南東の縁にあります。
長野県千曲川左岸の八重原台地はカオリナイトという分類のキメの細かい非常に強い粘土質の土壌が特徴です。土地の個性を映したストラクチャーのしっかりとしたワイン葡萄を育みます。
膨張性に富む微細な粒子の土壌は乾くと多くのヒビ割れが生じます。植物にとっては過酷な環境ですが個性豊かなブドウを実らせます。(竹の添え木横の枯れ枝のような樹がブドウの苗木です)
【還元現象を生じるほどの粘土土壌】
特にメルロー、シャルドネなどは粘土を好むと云われます。
鉄分を豊富に含む粘土壌。重機で掘った跡。青く見えるのはあまりにキメの細かい粒子と水分で、気層が無くなり空気(酸素)が遮断され鉄分が還元化されたため。⇒空気(酸素)に触れると数日で鉄分は酸化され青から茶色に変色する。
〔第1コーナー メルロー畑、掘削、地表から40cm付近〕
保肥力、保水力の強い粘土土壌ですが傾斜した畑が排水性を高めます。
当園の大部分は南東向きの傾斜地に位置します。畝(列)の多くは南北の傾斜に合わせた垣根式の栽培を採用しております。(植物を育てる上で南北方向に列を作ることは日照ムラを少なくするために重要な要素と云われます。またワイン用ブドウでは垣根式が有利と云われております)(北半球では南東の傾斜地が植物にとって最良の環境と云われます(緯度の高いヨーロッパなどは東向き斜面)。傾斜地の作業は大変ですが日照量は太陽との仰角に比例して増えるので南に向く傾斜地は多くの太陽の恵みを享受する事ができます)
ぶどうは暑さに強いですが、さすがに気温が30℃を超えると光合成の能力は低下するといわれております。その為、夏場気温のまだ低い午前中の有効な陽射しを多く浴びることのできる東に傾いた地形理想的といわれます。また、西からの過度に強い日差し(気温の高い午後)は果房を温めてしまい、着色不良や糖度の上昇の妨げとなるため、午前10時ぐらいまでの有効な陽射しを享受できる環境が優位といわれます。
【 傾斜した畑の優位性 】
日照量の差は歴然です。
写真は降雪後の雪融けの状況ですが、手前、ブドウ樹のある南東の傾斜地は融けているのに下の平担な田んぼは雪が残っているのがご覧いただけると思います。この差が美味しいワイン葡萄を育みます。
北に浅間山連山、南に蓼科山の中間に位置する東御市八重原台地は大きな寒暖差のある長野県内でも際立って大きな昼夜の温度差があります。(昼夜の温度差は美味しい果物を採るマストな条件と云われます)このような土地は春の遅い霜や秋の早い霜の恐れなどたいへんリスクの高いところですが、このように厳しい環境は高品位なブドウを育みます。
【気象データーが実証するブドウ栽培好適地】
気温、湿度、降雨量は、もとより日射量や土壌水分量、葉濡れなど様々な気象データーを日々(10分おき)観測。
大きな昼夜の気温差、年間降水量の少なさなど良質なブドウを栽培するのに必要な好環境が裏づけられました。
(日本国内アメダス観測ポイントとの比較)
(メイン畑東端に設置。国立大学法人信州大学・千曲川ワインバレー分析センター設置)
内陸性気候(長野県東信地域では本州で太平洋からも日本海からも最も海から離れた地域)で年間降水量が少なく晴天率が高く、また山の多い起伏のある地形は爽やかな風が吹きそよぎブドウを病気から守ります。
このように良質なワイン用ブドウが育つ条件を兼ね備えておりますヴィンヤードで科学的な肥料・殺虫剤・除草剤などを使わずに皆様により良いワインをお届けするために手間を惜しまず栽培しております。もちろん、現在、シクロヴィンヤードは自園産・ワイン専用種ぶどう100%です。
ヴィンヤードの守り石
エレファントストーン[ 象岩 ]
開墾したら姿を現しました。
メイン畑・東側に鎮座しております。
「願いが叶うゾウー」!